相談の状況
学生の頃から人の顔と名前を覚えることが出来ず、担任の名前も１年経っても覚えることができませんでした。
教室を移動する際もどこに目的の教室があるかわからず校内で迷子になりクラスメイト全員に探されることが何度もあり、先生や友達が何を話しているのか理解ができず、コミュニケーションを取ることが難しい状態でした。社会人になっても、始業時間に間に合わず遅刻することが多々あり、平日と休日の区別が出来ず平日に休日だと思い込み無断欠勤することもありました。
その後も派遣会社を通して就職するも、集中力が持たず同じミスを何度も繰り返し、同僚や上司と意思の疎通も取れないため、逃げるように職を転々としていました。
焦燥感や倦怠感に悩まされるようになり、睡眠改善薬や栄養ドリンクを多飲していましたが改善せず病院を受診しました。
任意入院でしたが、希死念慮や自傷行為がありしばらく入院を継続し、医師の助言で地元に戻りました。
今は就労支援B型に通い働いていますが、周りの出す作業音が気になり落ち着かず個室で作業をし、スタッフの指示を理解するのも難しい状態ではありますが、懸命に仕事に通っている姿を見守るご兄弟様よりご連絡をいただきました。
申請までのサポート
初めて面談を行った際には、初対面ということもありご相談者様と多くお話をすることが出来なかったため、ご家族様からヒアリングを進めていきました。
次第にご相談者様ともお話ができるようになりヒアリングを進めたところ、ご家族様から伺っている内容以上に症状が重く感じたため、時間をかけて丁寧にヒアリングを行い書類を作成していきました。
結果
書類提出後約４ヶ月で障害基礎年金２級の受給が決定しました。
